ブラックサファイアのネックレスにブラジル産ファントム(トラピチェ)アメジストを下げてみました。トップの大きさは横幅18mm×縦22ミリ程度(バチカン含まず)です。
「トラピチェ」というのはスペインのサトウキビの絞り機のことだそうです。
石の結晶を輪切りにすると放射状になった歯車模様が現れることから、絞り機の歯車になぞらえて、こう呼ばれているようです。
このペンダントトップのアメジストは、ヘマタイトの内包物のあるクオーツに囲まれていて、表から見るとアメジストの紫の周囲が少し白っぽくなっているだけですが、石の裏側を見ると、白い部分がとても多くて、とてもユニークな表情です。
このペンダントトップは、光にかざすと透けて見える部分があります。
またアメジストトップのバチカン部分にはモルダバイトが1石、はめ込まれています。
モルダバイトは隕石が地表に衝突したときに出来る天然ガラス(テクタイト)の一種ですが、一般のテクタイトが黒っぽい色であるのに対して、チェコのモルダウ川流域で採れるものだけがグリーンカラー、名前をモルダバイトと呼ぶのだそうです。
ネックレスに使用したのは黒に近いお色のサファイア(3.5〜4mmのボタンカット型)です。ソフトタイプのワイヤーに石を通して作っています。
留め金は、カレンシルバーの小さなわっかマンテルです。カレン特有の刻印模様がエスニックな雰囲気をかもし出してくれています。棒(バー)は、カヌーのパドルのような形状をしています。
ユニークで美しいファントムアメジストとシックなブラックサファイアのコンビネーションを是非お楽しみいただけましたらうれしいです。
*こちらのネックレスはナイロンコートワイヤーというソフトタイプのワイヤーに石を通しております。張りが出て美しい弧を描きますが、強い力を加えて曲げたりなさいますと、曲がったままの状態になってしまう恐れがございます。自然に丸まった状態で保管いただきますよう、お願いいたします。
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